フリーランスが従業員を雇用する方法
私がフリーランスになった際、従業員を雇いました。
その時のことについて書いていきます。
フリーランスとして活動を始めたばかりの方の中には、「フリーランスが従業員を雇用するシチュエーションなんてあるの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、1人でできる仕事には限界を感じる場面がでてきます。
フリーランスとしてプロジェクトに関わっていても、スピード感をもってより大きな仕事をするために、チームを構成してことに当たる場面がでてくるかもしれません。
またフリーランスといえど、プロジェクトマネージメントも含めて責任が発生する契約もあります。
この場合、プロジェクトの課題解決にあたりチームを構成するために従業員を雇用することも1つの選択肢といえるでしょう。
フリーランスが従業員を雇用するケース
ある一定程度の予算や権限が与えられたフリーランスの場合、みずからの意思でプロジェクトをまわすためにプロジェクトにジョインする人を探す場面が発生します。
この場合の1つの選択肢として従業員を雇用する、という意思決定があるでしょう。
ただ気を付けなければならない点としては、従業員を雇用するという選択肢は人件費を支払い続けるリスクを許容しなければならないということです。
必然的にプロジェクトが長期的に継続することを前提としていなければなりません。
特にプロジェクトの予算との兼ね合いで、最低限従業員への給与支払いが当面のところ問題ないと胸をはって言える状況でないと、従業員を雇用するというリスクを取ることは難しいといえるのではないでしょうか。
具体的にエンジニアのケースで考えてみると、例えば、投資判断が数年単位で見えている取引先のwebサービス開発、フリーランスみずからwebサービス開発しており継続的に売上がたっている状況がある、などの例があげられるかもしれません。
フリーランスが従業員を雇用するリスク
前述の通り、正社員を雇用する、ということは比較的意思決定のハードルが高いといえるのではないでしょうか。
流動性の高いビジネスの世界で、数年単位での投資がある時点で決まっていたとしても、それが永続的である保障はどこにもありません。
もしかしたら市場が激変して投資が急にストップしてしまってアテにしていた取引先からの売上がなくなってしまい、せっかく雇用した従業員への給与支払いの原資がなくなってしまうこともあるでしょう。
またみずから手掛けるwebサービスも競合の参入などの外的要因によって急激に売上が減少するリスクもあります。
逆にみずから手掛けるwebサービスが急成長した場合は、もはやフリーランスという形態で運営するよりも法人成りした方がよいと言えます。
フリーランスがフリーランスと仕事をする新しいカタチ
そこで私がオススメしたいのは、フリーランスが従業員を雇用するのではなく、「フリーランスがフリーランスと契約して一緒に仕事をする」という新しい働き方です。
以前はチームで仕事をするという場合、従業員を雇用するという選択肢がほとんどでした。
しかし昨今のクラウドソーシングサービスなどの普及により、フリーランス同士が出会い、チームを組んで一緒に仕事をするという選択肢が現実的に出てきました。
後者の選択肢であれば、従業員を雇用するよりもリスクが低く、より柔軟にチームを作れる可能性があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
特にインターネット業界に身を置いていると実感することに、市場環境の変化のスピードの速さがあります。
このような環境の変化についていくためには、もしかしたら仕事をする組織の在り方も企業という古い形態ではなく、新しい組織の在り方が求められているのかもしれませんね。